練習をけん引する吉田沙保里(ALOK)
栄和人・強化本部長は、オリンピック出場枠を目指す6階級では、「48~69kg級までの5階級で金メダル、75kg級で銅メダル以上」と世界選手権での目標を掲げ、非オリンピック階級では55kg級でメダルを期待しているという。
日本チームの中心選手の53kg級の吉田沙保里(ALSOK)には、「もっと脅かすような選手が出てほしい。そうでなければ、男子のコーチともっと積極的に練習してほしい」と要望。吉田と同じく来年のリオデジャネイロ・オリンピックで4連覇を狙う伊調馨(ALSOK)も川井梨紗子(至学館大=63kg級代表)や渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ=63kg級アジア大会優勝)以外の選手では相手にならないほど強いとし、「そうした選手と数多く練習してほしい」と話した。
48kg級の登坂絵莉(至学館大)は負傷のため練習量は少ないそうだが、「世界選手権では最大のライバルと思われるマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)とやってほしい。勝っても負けても、闘うことが必要。そうでないと、オリンピックで勝てないと思う」と、ロンドン・オリンピック銀メダリストとの対戦を期待した。
60kg級に出場する長女・希和(至学館大)については、「強化委員長として話せばいいのか…、親として話せばいいのか…」と苦笑い。「1回戦は勝ってほしい。3位以内に入れば、好きなものは何でも買ってやる」と言って報道陣を笑わせた。
合宿は20日まで行われる。
![]() 55kg級代表の木村安里(群馬大)と闘う伊調馨(ALSOK) |
![]() 技術指導をする栄和人・強化本部長 |