メダル獲得選手たち
吉岡治監督(京都・網野高教)は「各所属でよく鍛えられた選手たちでした。高野コーチに助けていただいて、4分間を攻め続けることが選手に浸透していて、その中でも最後まで攻めた選手がメダルを取りました」と、選手の攻撃力と粘りを勝因に挙げた。
イラン、カザフスタン、キルギスには劣るかもしれない気持ちがあったそうだがが、「十分に通用します。力負けもしていない」とのこと。76kg級という重量級でメダルを手にしたことは「明るいニュース」と評価。
逆転負けもあったが、最後まで攻めた中での逆転負けで、「守るよりはいいのかな、と思った。次につながる内容だった」と総括した。
高野謙二コーチ(茨城・鹿島学園高教)は「選手たちの性格を把握してセコンドでアドバイスしました。体重管理はよくできていました。チームのまとまりも良く、藤原(祐真)キャプテンがよくやってくれました」と振り返る。
この世代の選手たちが将来世界で勝っていくためには、「基礎体力を重視した練習が必要と感じました」という。また、カデットの試合時間である1ピリオド2分間の中での駆け引きが大変で、「逃げない攻めるレスリングを指導できた」ことをメダル獲得の要因に挙げた。
唯一銀メダルを取った42kg級の由良琉二(京都・網野中)は「国際大会に初めて出場させていただいて、先輩方と協力して試合に臨むことができました。1回戦はすごく緊張して自分の動きが出来ず、2回戦から自分の動きができました。外国選手は強い。練習をもっと頑張っていこうと思いました」と話した。
(取材・撮影=矢吹建夫)
![]() 銀メダル獲得の42kg級・由良琉二(京都・網野中) |
![]() 羽田空港での解団式 |