ポーランドに遠征している男子グレコローマンの全日本チームが参加した「ピトラシンスキ国際大会」第1日は7月7日、ワルシャワで3階級が行われ、59kg級の太田忍(ALSOK)が世界選手権代表の文田健一郎(日体大)戦を含めて5試合を勝ち抜き、優勝した。
太田は1、2回戦を快勝したあと3回戦で文田と激突し、6-2で勝利。準決勝で昨年の世界ジュニア選手権60kg級優勝、5月のアジア選手権5位のケリー・スレイマノフ(キルギス)を撃破した。決勝は昨年のU-23欧州選手権王者で今年1月のイワン・ポッデュブニー国際大会3位のセルゲイ・エメリン(ロシア)をテクニカルフォールで下した。2月のセーロ・ペラド国際大会(キューバ)に続き、国際大会を連勝した。
文田は太田に敗れたあと、敗者復活戦で4月のニコラ・ペトロフ国際大会(ブルガリア)2位のトルコ選手を破り、3位決定戦でスレイマノフ(キルギス=前述)を破った。昨年のこの大会から、6大会連続で国際大会のメダルを獲得した。
75kg級の屋比久翔平(ALSOK)は1回戦を不戦勝のあと、2回戦と敗者復活戦で連敗。同級の阪部創(自衛隊)と130kg級の園田新(ALSOK)はともに1回戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
各階級の成績は下記の通り。
◎男子グレコローマン
【59kg級】太田忍(ALSOK) 優勝=23選手出場
決 勝 ○[Tフォール、10-0]Emelin, Sergey(ロシア)
準決勝 ○[9-4]Suleimanov, Kaly (キルギス)
3回戦 ○[6-2]文田健一郎(日体大)
2回戦 ○[Tフォール、10-2]Lizatovic, Ivan(クロアチア)
1回戦 ○[Tフォール、10-2]Rustem, Hammet(トルコ)
-------------------------
【59kg級】文田健一郎(日体大) 3位=23選手出場
3決戦 ○[5-1]Suleimanov, Kaly (キルギス)
敗復戦 ○[5-1]Rustem, Hammet(トルコ)
3回戦 ●[2-6]太田忍(ALSOK)
2回戦 ○[4-3]Samatov, Rodion(ロシア)
1回戦 ○[Tフォール、9-1]Karakus, Ayhan(トルコ)
-------------------------
【75kg級】屋比久翔平(ALSOK) 10位=26選手出場
敗復戦 ●[2-2]Zhang, Ridong(中国)
2回戦 ●[0-7]Chekhirkin, Alexander(ロシア)
1回戦 ○[不戦勝]Tsarev, Ruslan(キルギス)
-------------------------
【75kg級】阪部創(自衛隊) 19位=26選手出場
1回戦 ●[1-2]Magamadov, Ilyas(ロシア)
-------------------------
【130kg級】園田新(ALSOK) 18位=21選手出場
1回戦 ●[フォール、1-5]Lahti, Toumas(フィンランド)