全日本大学グレコローマン選手権最終日は10月23日、山形・上山文化センターで4階級が行われ、59kg級の文田健一郎、80kg級の屋比久翔平、98kg級の奈良勇太が優勝した日体大が60点をマークし、前日トップだった拓大と逆転。9点差をつけて2年ぶり16度目の優勝を遂げた。かつての常勝チーム日体大は、2014・15年は年間の団体戦3大会で優勝がなく、団体優勝を遂げるのは9大会ぶり。
屋比久は4試合にフォール、またはテクニカルフォールで勝ち、3年連続で全日本学生選手権と合わせた二冠を獲得(2014年は71kg級、その後の2年間は80kg級)。史上初の快挙を達成し、最優秀選手賞を獲得。奈良も4試合を無失点のフォール、またはテクニカルフォーりで勝ち上がり、全日本学生選手権に続く優勝で、昨年に続いて2年連続優勝。
71kg級は、全日本学生選手権59kg級優勝の河名真寿斗(専大)が、5試合すべてで無失点のフォール、またはテクニカルフォールで勝ち上がり、2階級上で2大会を制覇した。
敢闘賞は前日優勝した130kg級の園田新(拓大)。大学対抗得点の3位は専大、4位は早大だった。
各階級の成績は下記の通り。
59kg | 71kg | 80kg | 98kg | 大学対抗得点 |
《大学対抗得点》
[1]日体大 60点、[2]拓大 51点、[3]専大 38.5点、[4]早大 29.5点 [5]国士舘大 28.5点、[6]明大 18.5点、[7]法大 18点、[8]中京学院大 13.5点
《個人賞》
【最優秀選手賞】屋比久翔平(80kg級=日体大)、【敢闘賞】園田新(130kg級=拓大)、【最優秀監督賞】松本慎吾(日体大)
【59kg級】=20選手出場
▼決勝
文田健一郎(日体大)○[5-4]●桑山裕貴(専大)
▼3位決定戦
市岡克利(拓大)○[Tフォール、2:48=9-0]●吉村拓海(早大)
大楠真太朗(神奈川大) ○[8-6]●難波陽(青山学院大)
《7位以下順位》[7]合田直記(法大)、[8]大城一晟(国士舘大)
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【71kg級】=22選手出場
▼決勝
河名真寿斗(専大)○[Tフォール、4:25=9-0]●高谷大地(拓大)
▼3位決定戦
神田航也(大東大)○[Tフォール、4:29=14-6]●吉田真聖(山梨学院大)
伊藤駿(早大)○[Tフォール、4:36=18-8]●寺田靖也(明大)
《7位以下順位》[7]赤荻蘭丸(日大)、[8]市原元紀(日本文理大)
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【80kg級】=20選手出場
▼決勝
屋比久翔平(日体大)○[Tフォール、2:11=9-0]●奥井眞生(国士舘大)
▼3位決定戦
榎本凌太(同志社大)○[3-0]●青木奏太(法大)
花井尚生(福岡大)○[Tフォール、1:48=8-0]●守部克秀(青山学院大)
《7位以下順位》[7]東桂佑(神奈川大)、[8]山崎弥十朗(早大)
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【98kg級】=18選手出場
▼決勝
奈良勇太(日体大)○[Tフォール、2:51=8-0]●宮國雄太(国士舘大)
▼3位決定戦
二ノ宮寛斗(明大)○[Tフォール、1:14=8-0]●松本直毅(早大)
山下拓也(拓大)○[3-0]●石黒峻士(日大)
《7位以下順位》[7]吉田凌矢(日大)、[8]梶原奨太(中大)