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《レスリング入門》レスリングの見方・ルールの要点

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 2020年3月現在、運用されているルールを簡易にまとめました。観戦、応援のお供に、ぜひ愛読ください。(監修=日本協会・審判委員会)

《要約=pdfファイル》

全身を使った攻防のフリースタイル

上半身のみの攻防となるグレコローマン

試合場。直径9メートルの円内が闘いの場となる

試合着。自分のコーナーによって赤と青を使い分ける


レスリング・ルールの要点について

1, 階級

■シニア(20歳~)

《男子フリースタイル(FS)》

オリンピック 57kg   65kg   74kg   86kg   97kg 125kg
オリンピック以外 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 79kg 86kg 92kg 97kg 125kg

《男子グレコローマン(GR)》

オリンピック   60kg   67kg   77kg   87kg 97kg 130kg
オリンピック以外 55kg 60kg 63kg 67kg 72kg 77kg 82kg 87kg 97kg 130kg

《女子(WW)》

オリンピック 50kg 53kg   57kg   62kg   68kg   76kg
オリンピック以外 50kg 53kg 55kg 57kg 59kg 62kg 65kg 68kg 72kg 76kg

■ジュニア(18~20歳)

FS 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 79kg 86kg 92kg 97kg 125kg
GR 55kg 60kg 63kg 67kg 72kg 77kg 82kg 87kg 97kg 130kg
WW 50kg 53kg 55kg 57kg 59kg 62kg 65kg 68kg 72kg 76kg

■カデット(16~17歳)

FS・GR 41~45kg 48kg 51kg 55kg 60kg 65kg 71kg 80kg 92kg 110kg
WW 36~40kg 43kg 46kg 49kg 53kg 57kg 61kg 65kg 69kg 73kg

2, 競技システム

(1)トーナメント方式で実施し、決勝進出者に敗退した選手が敗者復活戦(REPECHAGE)出場権を得る

■トーナメント表は8の倍数(8・16・32・64)になるように組み、8の倍数にならない場合は予備戦を行い、イニシャルNO、の多い側(下側)へ予備戦が配置される。
■敗者復活戦の最終勝者が3位、敗者が5位となる。(3位・5位が2名となる。)
■7位以降の順位は、勝ち点総数、勝ち点内容、総得点総失点により決定される。
■各階級の試合は2日間で実施され、競技の前日に抽選、初日は、メディカルチェック・計量の後、準決勝まで、2日目は、計量の後、敗者復活戦、3位決定戦、決勝が行われる。
■参加選手が16名を下回る場合は、1日制で競技を行う事もある。(当日の朝、メディカルチェック・計量・抽選)
■トップシード(TS1~4)制を適用する場合、シード選手は原則予備戦なしで組合せが行われる。
■8名未満はノルディック方式となる。
 ◎6名・7名の場合は、2プール制リーグ戦の後、クロス準決勝・3位決定戦・決勝を行う。(例:丸数字は抽選番号)
   ①→A ②→B ③→A ④→B ⑤→A ⑥→B ⑦→A
 ◎6名未満は、総当たり方式とする。
 -
2日制では、リーグ戦の最終ラウンドは2日目の実施となる。(3位は1名)

(2)勝ち点は以下のとおりである。

VFA
5:0
VCTORY BY FALL   フォールによる勝利
VIN
5:0
VICTORY BY INJURY  負傷棄権の試合による勝利
If an athlete is injured before or during a bout
VCA
5:0
VICTORY BY 3 CAUTION  警告3回による勝利
3 cautions given to the opponent during a about
VSU
4:O
VICTORY BY TECHNICAL SUPERIORITY  テクニカルフォール 敗者ポイント無し 
Without any point scored by the opponent
VSU1
4:1
VICTORY BY TECHNICAL SUPERIORITY  テクニカルフォール 敗者ポイント有り 
With point(s) scored by the opponent
VPO
3:O
VICTORY BY POINTS  判定敗者ポイント無し 
Without any point(s) scored by the opponent
VPO1
3:1
VICTORY BY POINTS  判定敗者ポイント有り 
With point(s) scored by opponent
VFO
5:0
VICTORY BY FORFEIT   不戦勝 棄権試合による勝利 
If an athlete doesn’t show up on the mat
DSQ
5:0
DISQUALIFICATION  罰則による失格
before or during the bout for unfair behavior
2DSQ
0:0
DOUBLE DISQUALIFICATION  両者失格
both wrestlers disqualified due to infractions

3, 得点システム

(1)フォールがない場合、3分2ピリオドのトータルポイントで勝敗を決定する。技術展開によって得点差が規定の数(フリースタイル10点・グレコローマン8点)になった場合、その技術展開が終了した時点でテクニカルフォールが成立し、試合終了となる。

相手の両肩をマットにつけるフォール。ポイントをリードされていても、フォールすれば勝者となれる

3分間×2ピリオドの試合終了を待たずとも、10点差がつけばテクニカルフォール勝ち

(2)同点時の勝者決定手順
 ①得点価値の高さ(ビッグポイント)
 ②警告が少ない選手(コーション)
 ③最終ポイントを獲った選手(ラストポイント)

(3)3回の警告(コーション:○)を受けた者は敗者となるが、グレコローマンスタイルにおける防御者の足(脚)の反則[レッグファウル]は、一回目○+2、二回目の反則を犯した時点で試合終了、反則者は敗者となる。
 
(4)技術点評価(反則点)

《男子フリースタイル・女子》

1点 ・場外ポイント
・テイクダウンされてから反撃のゴービハインド
・アクティビティピリオド30秒後、無得点時の罰則
・チャレンジ失敗〈相手に1点〉
2点 ・テイクダウン・ガッツレンチ・アンクルホールド
・デンジヤーポジション・コレクトホールド(移動ポイント)
4点 ・スモールアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
・グランドアンプリチュードでノーデンジャーポジション
5点 ・グランドアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
反則 ○+1が原則
・パーテレで、デンジャーポジションでの場外逃避は○+2点

《男子グレコローマン》

1点 ・場外ポイント
・オーダードパーテレ適用時に積極的レスラーに1点
・チャレンジ失敗〈相手に1点〉
2点 ・テイクダウン・ガッツレンチ
・デンジャーポジション
・コレクトホールド(移動ポイント)
4点 ・スモールアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
・グランドアンプリチュードでノーデンジャーポジション
5点 ・グランドアンプリチュードでダイレクトデンジャーポジション
反則 ○+2が原則
・攻撃者の反則は一回目注意、 二回目○+1
・防御者の足の反則   一回目○+2

タックルによるテイクダウン(左)からゴービハインド(右)

タックル(左)から一気にデンジャーポジション(右)へ

フリースタイルのみで使われる2点技、アンクルホールド

両スタイルでポピュラーな2点技、ガッツレンチ(ローリング)

4点、5点につながるグランドアンプリチュード(リフト技)

4, チャレンジシステム(VIDEO判定要請)

赤のスポンジが投げられ、ビデオ・チェックへ

(1)審判団(マットチェアマン、レフェリー・ジャッジ)はコンソルテエーションによりビデオを使用する事が出来ない。
(2)コーチ(セコンド)は1試合に1回、チャレンジ(ビデオ判定)を審判団に対し要請できる。
(3)コーチ(セコンド)はコーナー色のスポンジ(CUBE)を投げ入れて「チャレンジ」を要請する。
 ※セコンドの要請に対して選手がチャレンジを拒否する事もできる。
(4)マットチェアマンはチャレンジを確認したら、試合がニュートラル状態であることを確認し、試合を止める。
(5)両コーナーのセコンドと共にVTRを見る審判員は、インストラクター(または代理人)2名とマットチェアマンとする。ポイントはインストラクター(または代理人)が提示し、ブラスポイントはマットチェアマンが提示する。チャレンジにおけるジュリーの判定は最終決定。
(6)チャレンジが認められた場合は、得点が修正され、再度チャレンジ権が認められる。
(7)チャレンジが認められない場合、対戦者に1点が入り、その試合のチャレンジ権を失う。
(8)チャレンジの結果、相手の得点が増えた場合はチャレンジ失敗となる。
(9)インストラクター(または代理人)は、各大会で大会会長または、その目的の為に指名された審判が行う。

5, 消極性選手の摘発

(1)フリースタイルの場合

 ①試合は中断され、最初の「パッシブ」が口頭で与えられる。 ※パッシブ(正式にはバッシピティーpassivity)

 ②同様に2度目の「パッシブ」を受けた場合、アクティビティピリオドとして「30秒の計時」が行われ、その30秒間にどちらの選手にもポイントが入らなかった場合、アクティビティピリオドを課されたレスラーの相手に1点が与えられる。(コーションなし)

 ③アクティビティピリオド30秒間か経過した時点で、レフェリーは試合を止めずに1点を成立させる。アクティビティピリオドの間も技術回避等の行為は摘発され、防御側のコーションが成立する場合がある。
  ※第1ピリオド開始2分後に0:0のスコアである場合、審判団は消極的なレスラーを指定する必要がある。
  ※各ピリオド終了30秒未満に、審判団3人すべてがレスラーの技術回避に同意すると、ダイレクトに○+1が成立する。

(2)グレコローマンスタイルの場合(オーダードパーテレは1試合に2回まで適用され、1ピリオドに2回も可能である。)

 ① 最初のパッシビティ(何れかの選手に拘らず)
 積極的なレスリングを実施している選手に1ポイントを与え、その選手が、「スタンディング」または「バーテレポジション」でのレスリングを選択でさる。時間の設定はされていない。

 ② 2回目のパッシビディ(何れかの選手に拘らず)
 積極的なレスリングを実施している選手に1ポイントを与え、その選手が、「スタンディング」または「バーテレポジション」でのレスリングを選択できる。時間の設定はされていない。

 ③3回目及びそれ以降のパッシビディ(何れかの選手に拘らず)
 積極的なレスリングを実施している選手に1ポイントを与え、試合は停止されない。
※試合時間の短いU15やカデットも同様に適用される。

オーダードパーテレポジションからの攻撃

6, ルール変更についての発表事項

■2018.3.15 UWW審判クリニック JWF4月2日発表

 ◎コンソルテエーションの際、VTRを見ることは廃止とする。
 ◎全スタイルにおいて粗暴行為を繰り返した選手に対しては、「レッドカード」を与える。
 ◎グレコローマンのオーダードパーテレ(ピリオド1回、⇒1試合2回まで)
 ◎グレコローマンスタイルのパッシブの摘発(上下の選択)
  同点時、どちらかの選手が明らかに攻撃的な場合。
  得点をリードしている選手が余りにも防御的な場合。
  ・各ピリオド1回 ⇒ 1試合で2回までとする。
  ・時間の設定は廃止する。(0-0の場合の2分・4分30秒の設定は廃止する。)
  ・以降の消極的な選手に対してはP+1が入る。(その際、試合は止めない。)
 ◎グレコローマンで防御者のレッグファウルは、二回で敗者となる。
  ①攻撃者の足の反則  1回目注意、2回目○+1
  ②防御者の足の反則  1回目○+2、2回目失格
 ◎フリースタイルの警告は○+1、グレコローマンの警告は○+2を原則とする。
 ◎バッシビティとネガティブレスリングを区別する。

【パッシビティは、ペナルティ適用(各スタイル毎に異なる)】
(例)・反撃無しの攻撃回避
   ・相手の手首を握り、攻撃を始めない
   ・相手とコンタクトをしないで攻撃する
   ・攻撃をした後すぐに元のポジションに戻る
   ・嘘のアタック   
   ・ゾーンに逃げ(下がって)留まる
   ・センターでコントロールしない(センターで試合をしない)
   ・相手をゾーンに留める(ゾーンに追い込む)
   ・良いポジションにも関わらず、攻撃しない
   ・守備的なレスリング(守ってばかりいる)

【ネガティブレスリングは、警告(○+_)の対象】
(例)・ブロッキング  
   ・ヘッドダウン[上半身を起こさない]    ・スタンドレスリングでオープンを避ける 
   ・指のロック
   ・相手の胸に頭をつけ続ける     
   ・シミュレーション

2018.9.1発効 UWW8.22発表 JWF9月6日発表
  ・スクールボーイ⇒U15
  ・オーダードパーテレ(47条)グレコローマン
   1試合で2回まで適用され、1ピリオド2回も可能。
  ・オーダードパーテレのフライング(45条)
   「フリースタイル」
     〇攻撃側の選手が2回フライングをした場合、ペナルティ無しでスタンドから開始。
     〇防御側の選手が2回フライングをした場合、○+1で再度のパーテレで開始。
   「グレコローマン:
     〇攻撃側の選手が2回フライングをした場合 ペナルティ無しでスタンドから開始。
     〇防御側の選手が2回フライングをした場合、○+2で再度パーテレで開始。
  ・プッシュの反則(39条)
   プッシュは、ノーポイント・ノーペナルティで、センターで再開

2018.10.21 UWW発表   JWF 11月9日発表
  ・力二ばさみが禁止技とされた(その後、真後ろからのカニバサミは可能へ。サイドからかけて相手が怪我した場合は粗暴行為で失格)。      

以 上


【記録】上武洋次郎が男子唯一の連続金メダル…オリンピック・日本選手メダル獲得選手

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 オリンピックに出場した日本選手192人のうち、メダルを手にした選手は55人(男子フリースタイル36人、男子グレコローマン11人、女子8人)。男子47人のうち、36人が66kgより下の階級。48kg級など現在の最軽量級より下の体重の階級に20人がいる。最重量級は太田章の90kg級。

母校の群馬・館林高の試合を見つめるオリンピックV2の上武(現姓小幡)洋次郎さん。今夏の地元インターハイは無念の中止へ

 最軽量級が上がり、ソ連が解体されてメダル獲得が厳しくなっているのは事実だが、不参加だった1980年モスクワ大会を除いて、メダル獲得の伝統は続いている。

 複数回出場は49人で、その中で複数のメダルを獲得した選手は10人。伊調馨の4大会連続金メダル、吉田沙保里の4大会連続メダル(金3・銀1)は記憶に新しく、伊調千春と浜口京子もそれぞれ銀2、銅2を獲得。来年の東京オリンピックでは、川井梨紗子と土性沙羅が連続金メダルに挑む。

 男子では、上武洋次郎が1964年東京大会・1968年メキシコ大会で連続金メダルを獲得。1984年ロサンゼルス大会で高田裕司が、1988年ソウル大会で宮原厚次が、ともに2個目の金メダルに挑んだが、それぞれ銅、銀で、連続金メダルはならなかった。

 メダルの色をキープした選手は、連続金メダルの伊調馨、吉田、上武の3選手のほか、太田、伊調千、浜口の計6選手。銅だった選手が銀か金、銀だった選手が金を取ったケースは、まだない。

 日本選手のメダル獲得ランキング、連続メダル獲得選手は下記の通り。


オリンピック・メダリスト・ランキング(男子フリースタイル)

No. 選 手 名 主な階級
1 上武洋次郎 1968年 57kg級 2    
2 高田 裕司  1976年 52kg級 1   1
3 石井 庄八 1952年 57kg級 1    
池田 三男 1956年 73kg級 1    
笹原 正三 1956年 62kg級 1    
吉田 義勝  1964年 52kg級 1    
渡辺 長武  1964年 63kg級 1    
金子 正明  1968年 63kg級 1    
中田 茂男  1968年 52kg級 1    
加藤喜代美 1972年 52kg級 1    
柳田 英明 1972年 57kg級 1    
伊達治一郎 1976年 74kg級 1    
富山 英明 1984年 57kg級 1    
小林 孝至 1988年 48kg級 1    
佐藤 満 1988年 52kg級 1    
米満 達弘 2012年 66kg級 1    
17 太田 章 1988年 90kg級   2  
18 赤石 光生 1984年 62kg級   1 1
19 北野 祐秀 1952年 52kg級   1  
笠原 茂  1956年 67kg級   1  
松原 正之  1960年 52kg級   1  
和田喜久夫 1972年 68kg級   1  
入江 隆 1984年 48kg級   1  
長島 偉之 1984年 82kg級   1  
太田 拓弥 1996年 74kg級   1  
松永 共広 2008年 55kg級   1  
湯元 健一 2008年 60kg級   1  
樋口 黎 2016年 57kg級   1  
29 内藤 克俊 1924年 61kg級     1
堀内 岩雄  1964年 70kg級     1
工藤 章  1976年 48kg級     1
荒井 政雄  1976年 57kg級     1
菅原弥三郎 1976年 68kg級     1
田南部 力 2004年 55kg級     1
井上 謙二 2004年 60kg級     1
湯元 進一 2012年 55kg級     1

オリンピック・メダリスト・ランキング(男子グレコローマン)

No. 選 手 名 主な階級
1 宮原 厚次 1984年 52kg級 1 1  
2 花原 勉  1964年 52kg級 1    
市口 政光 1964年 57kg級 1    
宗村 宗ニ 1968年 70kg級 1    
5 平山紘一郎 1972年 52kg級   1 1
6 藤本 英男 1968年 63kg級   1  
江藤 正基 1984年 57kg級   1  
永田 克彦 2000年 69kg級   1  
太田 忍 2016年 59kg級   1  
10 斉藤 育造 1984年 48kg級     1
松本隆太郎 2012年 60kg級     1

オリンピック・メダリスト・ランキング(女子)

No. 選 手 名 主な階級
1 伊調 馨 2016年 58kg級 4    
2 吉田沙保里 2012年 55kg級 3 1  
3 小原日登美 2012年 48kg級 1    
登坂 絵莉 2016年 48kg級 1    
川井梨紗子 2016年 63kg級 1    
土性 沙羅 2016年 69kg級 1    
7 伊調 千春 2008年 48kg級   2  
8 浜口 京子 2008年 72kg級     2

複数のメダル獲得日本選手

選 手 名 主 な 階 級  獲 得 年
4 伊調 馨 女 子 58kg級 2004・08・12・16年(以上金)
吉田沙保里 女 子 53kg級 2004・08・12年(以上金)・16年(銀)
2 上武洋次郎 男子フリースタイル57kg級 1964・68年(以上金)
平山紘一郎 男子グレコローマン52kg級 1972年(銀)・76年(銅)
高田 裕司 男子フリースタイル52kg級 1976年(金)・84年(銅)
宮原 厚次 男子グレコローマン52kg級 1984年(金)・88年(銀)
太田 章 男子フリースタイル90kg級 1984・88年(以上銀)
赤石 光生 男子フリースタイル68kg級 1984年(銀)・92年(銅)
伊調 千春 女 子 48kg級 2004・08年(以上銀)
浜口 京子 女 子 72kg級 2004・08年(以上銅)

登坂絵莉選手、土性沙羅選手(ともに東新住建)がYou tubeやツイッターでトレーニング方法を紹介

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 登坂絵莉、土性沙羅の2人のオリンピック金メダリスト(ともに東新住建)が、You tubeに「金メダリスト直伝おうちトレーニング」を掲載。家でできるトレーニングを紹介している。

 1人トレーニング、2人トレーニングをキャプション付きで紹介。現在、「初級編」「中級編」をアップしており、質問・回答コーナもある。

 東新住建ツイッターでも、トレーニング方法を掲載中。

【担当記者が見たレスリング(2)】もっと増やせないか、「フォール勝ち」…粟野仁雄(ジャーナリスト)

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(文=ジャーナリスト・粟野仁雄)

オリンピック競技からの除外の危機を機に、人気獲得にも取り組むレスリング。必要なこととは?

 6年前、女性誌で吉田沙保里の記事を書いた。担当の女性編集者と、どうも話が合わないと思ったら、「フォール」を技の名前と思っていた。彼女は東大卒の秀才だったが、「東大も、そんなことは教えてくれないんだろうな」と苦笑したものだ。

 これは極端だが、ルール、さらに、なぜそういうルールがあるのかを知らず、「オリンピックでたくさんメダルを取るから」というだけでレスリングをテレビ観戦する人が多い。それで十分というなら別だが、それでは吉田や伊調馨のような超逸材が出なければ、人気凋落につながりかねない。

 スポーツは、ルールをある程度理解して観戦した方が面白い。ところが、なぜバックを取るとポイントになるのかの理由が分からない人も多い。両肩を同時にマットにつけられると、「フォール」で負けるから、危ないと思ったらうつ伏せになって防御する。だが。それを無制限に許せば、容易には勝負がつかないから相手のポイントにする。女性とレスリングを話題にすると、こんな基本的なことも「ああそうなんだ」とうなずく人が多い。

ルールを変え、「一本」が増えた柔道

 冒頭から「女性を馬鹿にしている」と怒られそうだが、違う。近年、日本のレスリング界は女性が「主役」とはいえ、格闘技経験のある女性は男性よりはるかに少ないから無理もない。

2019年世界柔道選手権(東京)52kg級で袖釣込腰の一本勝ちで快勝、満面の笑みを浮かべた阿部詩=撮影・粟野仁雄

 レスリングも柔道も頻繁にルールが変わったが、柔道では最近、「一本」が増えた。袖を短くすることを禁じ、引手(相手の袖を持つ手。襟を持つ手は吊り手という)を切りにくくなった。組まない時間が減り、相撲で言えば両力士がまわしを持ちあう「四つ」の状態が長くなり、一本も増えた。

 柔道は技をかけようとする瞬間に隙ができ、時には「内股すかし」のような高度な技で返される。大外刈りのように、かけた側とかけられた側が同型に近いと、力負けして返されることもある。このため、畳の中央で技をかけず、返されかけても、すぐに逃げられる場外際でしか技をかけない時期が長かった。

 細かくポイントを稼いで、事実上「逃げ勝ち」を狙うのも目立った。これが改善され、「一本」「技あり」の下の「有効」と「効果」がなくなった。技をかけなかったり、自ら場外に出たりの消極的姿勢は、すぐに「指導」を取られ、3回で敗北する。

 「指導負け」も、多発するとしらけるが、昨年4月の全日本選手権では主審が消極的な2人を「両者失格」にした。無差別で柔道日本一を決める70年以上の伝統大会で初めてのこと。前代未聞の珍事はベテランの熊代佑輔と若手の佐藤和哉の3回戦。GS(延長戦)になっても技を出さない両者に主審が三回目の指導を与えた。「伝統の大会で断腸の思い」と記者団に語る大迫明伸審判委員長に、筆者が「勇気のいる判断では」と語ると、大迫氏は「はい」と唇をかんだ。こうした犠牲と努力で柔道本来の「一本」が増えた。

つかむ着衣のない格闘技の難しさは理解できるが…

 さてレスリングだが、柔道でいえば「一本」に近い「フォール勝ち」が滅多に見られないのは残念だ。男子グレコローマンの豪快な投げ技ともに、フォール勝ちが増えれば、レスリングの魅力は増すはずだ。

フォールを狙うのがレスリングの醍醐味(写真はイメージであり、本文と関係ありません)

 とはいえ、実は柔道は柔道着を着ているから多彩なことができる。絞め技も自分の柔道着の襟で絞められる。押さえ込みを避けて「亀」になっていても、強くうまい相手だと、自分の柔道着を引っ張られて苦しさに耐えられずに腹を上に向けてしまい、押さえられる。柔道の技とは詰まる所、「柔道着の使い方」でもある。

 その点、裸に近い姿で闘うレスリングでは、つかむ所が限られ、多彩なことができない。男女ともレスリングの重量級が、柔道に比べて世界的に活躍できないのは、小さな力で大きな相手を倒せる「柔道着の使い方」のような要素が少なく、腕力差が出やすいため、骨格の良い外国人に力負けしやすい。

 筆者にとってフォール勝ちというのは、レスリングよりプロレスだった。プロレスのフォールは、審判が「ワン、ツー、スリー」と数える(なぜかツーとスリーの間が長い…)。レスリングでフォールを増やすのは、技術的にもルール変更でも至難かもしれない。ここはプロレスなども参考に工夫できないだろうか。

 漫画チックだと馬鹿にしてほしくない。かつてミュンヘン・オリンピックで男子バレーボールを頂点に導いた松平康隆監督は、当時の人気TVドラマ「サインはV」(岡田可愛主演)の現実離れした攻撃をヒントに、時間差攻撃を編み出したのだから。

 粟野仁雄(あわの・まさお) 1956年、兵庫県西宮市出身、大阪大学文学部(史学科)卒。ミノルタカメラ、共同通信記者を経て2002年からフリー。著書に「サハリンに残されて」「瓦礫の中の群像」、阪神大震災「あの日、東海村でなにが起こったか」「アスベスト禍」「警察の犯罪」、鹿児島県警・志布志事件。「『この人、痴漢!』と言われたら」「原発難民」等。レスリングでは、昨年は国内大会のほか、世界選手権を取材。

担当記者が見たレスリング

■2020年5月2日: 閉会式で見たい、困難を乗り越えた選手の満面の笑みを!…矢内由美子(フリーライター)

【十年一昔、2010年思い出の動画(3)】3連覇の長谷川恒平(福一漁業)ら、のちのロンドン代表がずらりと勝利…全日本選抜選手権・男子グレコローマン決勝

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 世界選手権(ロシア)とアジア大会(中国)の代表選考をかけた大会。男子グレコローマンでは、55kg級の長谷川恒平(福一漁業)、60kg級の松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)、66kg級の藤村義(自衛隊)、84kg級の斎川哲克(両毛ヤクルト販売)といった2年後のロンドン・オリンピックの代表選手4人が勝利した(斎川は階級をアップして代表へ)。

 長谷川は3年連続優勝で、松本、藤村、斎川は2連覇。藤村は前年の全日本選手権2位だったため、世界選手権代表をかけてプレーオフへ臨む。


2010年明治乳業杯全日本選抜選手権(5月1~3日、東京・代々木競技場第2体育館)

《男子グレコローマン》

【55kg級・決勝】《関連記事》
長谷川恒平(福一漁業)○[2-0(3-0,2-0)]●峯村亮(神奈川大職)


【60kg級・決勝】《関連記事》
松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)○[2-0(4-3,TF8-1=1:44)]●倉本一真(自衛隊)


【66kg級・決勝】
藤村義(自衛隊)○[2-0(3-0,4-0)]●清水博之(自衛隊)


【74kg級・決勝】
金久保武大(マイスポーツハウス)○[2-1(1-0,0-1,3-0)]●鶴巻宰(自衛隊)


【84kg級・決勝】《関連記事》
斎川哲克(両毛ヤクルト販売)○[2-0(5-0,3-0)]●天野雅之(中大)


【96kg級・決勝】《関連記事》
北村克哉(FEG)○[2-0(3-0,TF7-0=1:37)]●黒川渉(高田道場滋賀)


【120kg級・決勝】《関連記事》
新庄寛和(自衛隊)○[2-0(2-0,1-0)]●中村淳志(カンサイ)


十年一昔、2010年思い出の動画

■2020年5月5日:世界3位の米満達弘が優勝…全日本選抜選手権・男子フリースタイル決勝

■2020年5月3日:早大が62年ぶりに優勝…東日本学生リーグ戦


2010年の出来事

【国内】
・鳩山退陣、菅内閣が発足。参院選で民主大敗
・大阪地検で証拠改ざん。検事、元特捜部長ら逮捕
・日本航空が経営破綻、改革・再生へ
・野球賭博で大関琴光喜ら解雇、力士多数が謹慎休場
・記録的な猛暑、熱中症による死者多数

【スポーツ】
・大リーグのイチローが10年連続年間200安打
・バンクーバー冬季オリンピックで浅田真央が銀メダル
・サッカー日本代表がワールドカップで16強入り
・大相撲で白鵬が63連勝、横綱朝青龍が引退

【国際】
・チリ鉱山、作業員33人奇跡の生還
・北朝鮮の金正恩氏、後継者デビュー
・ハイチで大地震、25万人死亡
・欧州債務危機が拡大、ユーロに懸念

《投稿》「大阪から元気をお届け!」…長尾武沙士コーチ、有元伸悟選手の近大OBが自主練習メニューを紹介

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 近大OBで西日本の学生レスリング界を支える長尾武沙士・興國高監督と、有元伸悟選手(ともに近大OB)が自主練習メニューの動画を制作した。「大阪から元気をお届け!」とアピールしている。

 2人は大阪・吹田市民教室出身。長尾監督は大阪・近大附高時代にインターハイで優勝し、近大ではJOCジュニアオリンピックカップや西日本学生選手権で優勝。

 長尾コーチの指導を受けた有元選手も西日本学生界で敵なしの強さを見せ、2015年に61kg級で全日本学生選手権を制覇。2016年は全日本選抜選手権優勝を経て、同年の世界選手権に出場した。非オリンピック階級だった不運もあって、オリンピックは逃した。

 第1回は下半身のトレーニング。楽しさが充満するトレーニングをどうぞ。

【インタビュー動画】アフリカ女子の期待ナンバー1、川井梨紗子のライバル、デュナヨ・アデクオロイェ(ナイジェリア)…UWWサイトより(日本語字幕付き)

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 世界の女子レスリングの発展に欠かせないアフリカの躍進。2016年リオデジャネイロ・オリンピックでは、58kg級でマリワ・アムリ(チュニジア)がアフリカ女子初の銅メダルを獲得した。東京オリンピックでの期待の一番手は、昨年の世界選手権57kg級3位のオデュナヨ・アデクオロイェ(ナイジェリア)。世界レスリング連盟(UWW)は、“アフリカ女子期待の星”を特集している。

 「あと数年で、彼女が世界チャンピオンとオリンピック・チャンピオンになるのが見えます」とコーチ。川井梨紗子選手のライバルの一人で、アフリカ女子初の世界一を目指すアデクオロイェの生い立ちとインタビューを紹介する。(注=2019年8月、カザフスタンでの世界選手権前に公開された動画です)

※日本語の字幕で視聴可=動画右下の「設定」(歯車マーク)を左クリックし、字幕を「オン」にして「日本語」を選択)。

世界王者・太田忍選手(ALSOK)が自主トレ-ニングを紹介中

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 男子グレコローマン63kg級世界チャンピオンの太田忍選手(ALSOK)が、1人、あるいは2人でのトレーニング方法をツイッターとインスタグラムで紹介している。

 坂道やロープを使ったトレーニング動画は、視聴するだけでも大変さが伝わってくる連続。しかし、世界一になるには、こうした厳しい練習が必要-。世界王者の自主トレをどうぞ。

 
 
 
 
 
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公園の超頑丈なベンチを使っての2人組トレーニング #トレーニング #training #レスリング #wrestling #コロナに負けるな #ダイエット #からだづくり #shinobuota

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6.24~26東日本春季学生選手権(東京・駒沢体育館)は中止

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 東日本学生連盟は5月11日、6月24日(水)~26日(金)に東京・駒沢体育館で予定されていた東日本春季学生選手権(選手権・女子・新人戦)の中止を発表した。政府の緊急事態宣言が延長されたことに伴う措置で、メール会議による理事会で全員一致で承認された。

 現在、加盟大学のすべてが大学から活動禁止や学内施設の使用禁止を命じられているか、練習を自粛しており、通常の練習ができているチームは皆無。感染拡大がおさまって6月1日から練習を再開できても、濃厚接触の競技であるため、すぐにマット練習が再開できるかどうか分からず、1ヶ月に満たない練習では、けがにつながる可能性が高いと判断した。

 この大会は、8月25日(火)~28日(金)に岐阜・中津川市で予定されている全日本学生選手権の出場資格がかかっている。同選手権が開催される場合、全日本学生連盟に緩和措置を上申するという。また優勝選手を派遣する韓国遠征合宿は中止となった。

【特集】4年前に続いての試練! 収束を願い、今は耐える時…女子76kg級・皆川博恵(クリナップ)

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(文=布施鋼治)

引退試合とも考えていた2017年世界選手権(フランス)。銅メダルを手にしたことで気持ちに変化が

 女子76㎏級の皆川博恵(クリナップ)に再び試練が訪れた。

 2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの時には、75㎏級での出場が“当確”と思われる活躍を見せながら、前年の予選直前に大けがを負ってしまい、リオ行きはかなわなかった。オリンピックの翌年の2017年の世界選手権出場を決めると、皆川はこの舞台を引退の花道にしようと考えていた。

 ところが敗者復活戦を勝ち抜き、銅メダルを獲得。世界で実績を残せたことで皆川は現役続行を決意する。その後の活躍はいわずもがな。2017年11月に拓大レスリング部に在籍していた皆川拓也さんとの結婚したこともプラスに働いたのだろう。昨年の世界選手権ではファイナリストとなり、優勝は逃したものの東京オリンピックの代表切符も手にした(内定)。

 しかし、新型コロナウイルスの世界的大流行で東京オリンピックは1年延期に。再び大舞台を目前に控え、じっと耐えざるをえない立場に置かれてしまった。皆川は「リオの前はすごく落ち込みました」と打ち明ける。「でも、今回の試練は前回とは理由が違う。今回はリオの経験があったからこそ、(必要以上に)精神的に落ち込むようなこともないのかなと思います」

 4月7日、日本政府が緊急事態宣言を発令し、国民に外出を控えるように通達する前から皆川は新型コロナに敏感だったという。「その前からコロナは流行っていた。自宅から(練習の拠点である)自由ヶ丘学園高校まで片道1時間半ほど電車移動しなければならない。結構それが不安でしたね」

激しい自主トレによって体重は増えていない

 自由ヶ丘学園高校での練習も3月半ばでストップしてしまった。現在の外出は食料品の買い出しのみで、それも、軽いストレスになっていると言う。「ちょっとでも頭が痛くなった時に『これはもしかしてコロナなのではないか?』と疑ってしまう。なので、買い物に行ったらすぐシャワーを浴び、着ていた洋服も洗うようにしています」

自宅で自主トレーニングを続ける皆川博恵(クリナップ)=本人提供

 練習は自宅での自主トレが中心。皆川は自身のSNSにもトレーニングの模様をアップしている。「いまはずっと家にいて時間もあるので、自分で動画を編集しています」
 
 練習メニューはフィジカルトレーナーに作ってもらい、午前と午後に分けてやっている。「アップやストレッチを入れたら、全部で1日3時間くらいやっていると思います。これで結構いっぱいいっぱい」

 トレーナーから「体重は毎日計るように」と指示されているので、ウエート管理にも敏感だ。「私は動かないと体重が増えるタイプ。いまは結構お腹いっぱい食べているけど、もらっている練習メニューをやっていたら体重は全然増えない」

 もっとも、自主トレだけで満足のいく調整ができないことは百も承知している。「この期間に体力を向上させることは無理。でも、体を動かした分、ストレスは軽減され、免疫が上がったりするかもしれない」

練習は「世の中がもう大丈夫という形になってから再開したい」

 仮に普通の練習が再開できたとしても、「今までやってきた練習はすぐできない」と感じている。「たぶん、心肺機能が一番落ちていると思います。心拍計をつけてサーキットトレみたいなことはしているけど、レスリングのスパーリングとはちょっと違う。それでも、やれることはやらないと」

今年2月のアジア選手権(インド)で優勝。勢いをつけたが、今は“中断”

 本格的な練習再開については、もう少し先になると考えている。「もちろんレスリングをやりたいという気持ちはあるけど、今は、感染させることも感染することも怖い。世の中がもう大丈夫という形になってから再開したいですね。そういう状況にはすぐならないと思いますけど」

 東京オリンピック開催は2021年夏。皆川は「ずっと夢見てきた舞台なので、もちろん思い入れは強い」と前置きしたうえで、困窮にあえぐ人々を憂う。「明日の生活がどうなるか分からないという人がたくさんいる。そういう方々にも穏やかな日常が戻って来て、オリンピックを応援してくれ、楽しむ余裕ができて、初めて開催する意義があるのではないでしょうか」

 今はオリンピックについて言及する時ではない。皆川は新型コロナが1日も早く収束することを願っている。

【十年一昔、2010年思い出の動画(4)】山本聖子が伊調馨に再挑戦、坂本日登美が再スタート…全日本選抜選手権・女子決勝

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 2012年ロンドン・オリンピックへ向け、世界一に4度輝きながらオリンピック出場ならなかった山本聖子が現役に復帰(63kg級)。準決勝で前年世界チャンピオンの西牧未央を破り、決勝で伊調馨に挑んだ。前年12月の対戦では、ピリオドスコア1-2で敗れたもののテクニカルポイントの総数では4-2と上回っていた。激戦が予想された一戦は、伊調がオリンピックV2の実力を見せて勝利。世界選手権出場を決めた。

 72kg級では、急成長を見せていた鈴木博恵を浜口京子が接戦の末に破り、14度目の世界選手権出場を決めた。55kg級の吉田沙保里も勝ち、オリンピックを含めて世界10連覇に挑むことになった。48kg級は現役復帰した坂本日登美が勝ち、2012年ロンドン・オリンピックへ向けてのドラマが再スタートした。


2010年明治乳業杯全日本選抜選手権(5月1~3日、東京・代々木競技場第2体育館)

《女 子》

【48kg級・決勝】《関連記事》
坂本日登美(自衛隊)○[2-0(TF6-0=1:22,TF7-0=0:36)]●阿部千波(愛知・至学館高)


【51kg級・決勝】
堀内優(日大)○[2-0(4-1,1-0)]●甲斐友梨(アイシン・エィ・ダブリュ)


【55kg級・決勝】《関連記事》
吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)○[2-0TF6-0=1:33,TF6-0=1:28)]●松川知華子(ジャパンビバレッジ)


【59kg級・決勝】
島田佳代子(自衛隊)○[2-0(1-0,①L-1)]●山名慧(アイシン・エィ・ダブリュ)


【63kg級・決勝】《関連記事》
伊調馨(ALSOK綜合警備保障)○[フォール、2P1:311-0=2:30,F4-0]●山本聖子(スポーツビズ)


【67kg級・決勝】《関連記事》
新海真美(アイシン・エィ・ダブリュ)○[2-0(4-0,1-0)]●飯島千晶(日大)


【72kg級・決勝】《関連記事》
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2-1(0-1,2-0,1L-1)]●鈴木博恵(立命館大)


十年一昔、2010年思い出の動画

■2020年5月10日: 3連覇の長谷川恒平(福一漁業)ら、のちのロンドン代表がずらりと勝利…全日本選抜選手権・男子グレコローマン決勝

■2020年5月5日:世界3位の米満達弘が優勝…全日本選抜選手権・男子フリースタイル決勝

■2020年5月3日:早大が62年ぶりに優勝…東日本学生リーグ戦


2010年の出来事

【国内】
・鳩山退陣、菅内閣が発足。参院選で民主大敗
・大阪地検で証拠改ざん。検事、元特捜部長ら逮捕
・日本航空が経営破綻、改革・再生へ
・野球賭博で大関琴光喜ら解雇、力士多数が謹慎休場
・記録的な猛暑、熱中症による死者多数

【スポーツ】
・大リーグのイチローが10年連続年間200安打
・バンクーバー冬季オリンピックで浅田真央が銀メダル
・サッカー日本代表がワールドカップで16強入り
・大相撲で白鵬が63連勝、横綱朝青龍が引退

【国際】
・チリ鉱山、作業員33人奇跡の生還
・北朝鮮の金正恩氏、後継者デビュー
・ハイチで大地震、25万人死亡
・欧州債務危機が拡大、ユーロに懸念

【記録】10代の代表は3人(のべ4人)、最年長は「38歳」…オリンピック・日本代表選手

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日本で唯一、高校生でオリンピック出場を果たした磯貝頼秀。日本重量級を支えた=写真は1974年

 のべ258人のオリンピック日本代表選手を、出場した時(1回戦のあった日=1980年モスクワ大会も同様)の年齢で調べてみると、最年少は1968年メキシコ大会に千葉・習志野高校3年生で両スタイルの最重量級に出場した磯貝頼秀。フリースタイルの方が先にあったので、この時が「18歳1ヶ月28日」だった。高校生での出場は男女を通じて磯貝ただ一人。

 オリンピックは4年に1度なので巡り合わせも必要だが、10代で出場したのは、磯貝のほかは、1984年ロサンゼルス大会の赤石光生(19歳5ヶ月12日)と1988年ソウル大会の小幡弘之(19歳5ヶ月29日)の3人(のべ4人)のみ。1976年モントリオール大会に出場した谷津嘉章は、開会式の時は10代だったが、2日後が誕生日で、マットに上がった時は20歳になっていた。

 女子では2004年アテネ大会に出場した伊調馨の「20歳2ヶ月9日」が最年少(男女を通じて7位)。最近では、2016年リオデジャネイロ大会に樋口黎が「20歳6ヶ月22日」で出場しており、男女を通じて歴代9位の若さだった。

 最年長は、本協会が設立される前の1928年アムステルダム大会に日本体育協会が派遣した柔道家の新免伊助の「38歳9ヶ月7日」。予選があったという史実はない。日本協会設立後は、1992年バルセロナ大会に4度目の代表となった太田章の「35歳3ヶ月28日」が最年長となる。

 以下、1992年バルセロナ大会の森山泰年(男子グレコローマン90kg級=34歳11ヶ月24日)、2012年ロンドン大会の浜口京子(女子72kg級=34歳6ヶ月29日)、2016年リオデジャネイロ大会の吉田沙保里(女子53kg級=33歳10ヶ月13日)、2004年アテネ大会の横山秀和(男子フリースタイル84kg級=33歳4ヶ月20日)、1996年アトランタ大会の三宅靖志(男子グレコローマン68kg級=32歳3ヶ月20日)と続く。いずれも予選が導入されてからの記録なので、より価値のある記録だろう。

 ただ、体重調整の厳しい軽量級選手は少ない。前記の吉田のほか、2012年ロンドン大会の小原日登美(女子48kg級=31歳7ヶ月4日)、1968年メキシコ大会の桜間幸次(男子グレコローマン57kg級=30歳8ヶ月11日)、1992年バルセロナ大会の佐藤満(男子フリースタイル52kg級=30歳7ヶ月13日)らがいて、桜間と佐藤は連日計量の時代。そのルールに戻った今後、30歳を超えての軽量級オリンピアンは生まれるか。


オリンピック日本代表選手・年少記録

No. 選 手 名 年  齢 大会年 階   級
1 磯貝 頼秀 18歳1ヶ月28日 1968年 男子フリースタイル+97kg級
2 磯貝 頼秀 18歳2ヶ月4日 1968年 男子グレコローマン+97kg級
3 赤石 光生 19歳5ヶ月12日 1984年 男子フリースタイル62kg級
4 小幡 弘之 19歳5ヶ月29日 1988年 男子フリースタイル130kg級
5 谷津 嘉章  20歳0ヶ月8日 1976年 男子フリースタイル90kg級
6 宮内 輝和 20歳0ヶ月16日 1980年 男子グレコローマン+100kg級
7 伊調 馨 20歳2ヶ月9日 2004年 女 子 63kg級
8 風間 栄一 20歳5ヶ月14日 1936年 男子フリースタイル66kg級
9 樋口 黎 20歳6ヶ月22日 2016年 男子フリースタイル57kg級
10 市口 政光  20歳7ヶ月14日 1960年 男子グレコローマン57kg級
11 渡辺 保夫  20歳7ヶ月20日 1964年 男子フリースタイル78kg級
12 伊達治一郎 20歳7ヶ月30日 1972年 男子グレコローマン74kg級
13 佐藤多美治 20歳8ヶ月18日 1960年 男子フリースタイル62kg級
14 水谷 光三 20歳9ヶ月28日 1936年 男子フリースタイル61kg級
15 中尾 三郎 20歳10ヶ月27日 1956年 男子フリースタイル+87kg級

※中尾三郎は1936年生まれで、以下不詳のため、1月1日生まれとして計算


オリンピック日本代表選手・年長記録

No. 選 手 名 年  齢 大会年 階   級
1 新免 伊助 38歳9ヶ月7日 1928年 男子フリースタイル66kg級
2 太田 章 35歳3ヶ月28日 1992年 男子フリースタイル90kg級
3 森山 泰年 34歳11ヶ月24日 1992年 男子グレコローマン90kg級
4 浜口 京子 34歳6ヶ月29日 2012年 女 子 72kg級
5 吉田沙保里 33歳10ヶ月13日 2016年 女 子 53kg級
6 横山 秀和 33歳4ヶ月20日 2004年 男子フリースタイル84kg級
7 三宅 靖志 32歳4ヶ月24日 1996年 男子グレコローマン68kg級
8 藤田 芳弘 32歳3ヶ月20日 1984年 男子グレコローマン100kg級
9 伊調 馨 32歳2ヶ月4日 2016年 女 子 58kg級
10 川野 俊一  31歳10ヶ月18日 1968年 男子フリースタイル97kg級
11 小原日登美 31歳7ヶ月4日 2012年 女 子 48kg級
12 太田 章 31歳5ヶ月19日 1988年 男子フリースタイル90kg級
13 長島 偉之 31歳2ヶ月13日 1984年 男子フリースタイル82kg級
14 森山 泰年  31歳1ヶ月14日 1988年 男子グレコローマン90kg級
15 向井 孝博  30歳10ヶ月15日 1988年 男子グレコローマン82kg級

世界で通じた重量級の体力、山口剛選手(ブシロード)がSNSでトレーニング方法を紹介

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 新日本プロレスの親会社ブシロードに所属する山口剛。プロレス流の肉体作りも取り入れ、日本が弱いとされている重量級で世界8位などの成績を残している。ツイッターとインスタグラムで体力トレーニングを紹介している。

 アスリート向けだけではなく、腹筋を鍛える重要性を説明するなど、一般の人も対象にしている。

 インスタグラムでは、心に響く言葉も紹介。

挑戦すれば、成功もあれば失敗もあります。でも挑戦せずして成功はありません。
何度も言いますが挑戦しないことには、始まらないのです。(野茂英雄=大リーガー)

成功の可能性は0%だと言われて、諦めることができるような、
そんな軽い気持ちで夢を追いかけたわけじゃない(ジネディーヌ・ヤジッド・ジダン=サッカー選手)


【担当記者の見たレスリング(3)】語学を勉強し、人脈をつくり、国際感覚のある人材の育成を期待…柴田真宏(元朝日新聞記者)

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(文=元朝日新聞記者・柴田真宏)

 スポーツを長年取材していると、「すごい」とうなるような場面に出くわすことは珍しくない。一流選手が繰り出す神業のようなテクニック、人間離れしたスピードやパワーを間近で見られるのは、スポーツ記者の醍醐味の一つだ。

 もう一つ、めったに味わえない喜びもある。スポーツに接して、「美しい」と感じる瞬間だ。磨き抜かれた精緻なフォームや、極限まで鍛えられた選手の体つきを見て、そこに「美」を感じ取ることがある。

レスリング初取材だった2005年7月の菅平合宿。ヘラクラスのような肉体の躍動に驚いた!

 2005年に私が初めてレスリングの取材をした時に感じたのは、「すごさ」よりも「美しさ」だった。学校の教科書に載っているギリシャ彫刻のような肉体をした選手たちが、マットの上でぶつかりあっている。その光景を目にして、まるで芸術のようだ、と思った。

 世界選手権(ハンガリー)に向けた、長野・菅平での男子代表合宿だった。おずおずと取材に訪れた私を出迎えたのは、富山英明・強化委員長(当時=現日本協会副会長)だった。富山さんは「ここにおいでよ」と、隣の椅子に私を座らせ、基本的な技の種類から選手一人ひとりの特長や欠点まで、練習を眺めながら丁寧に解説してくれた。

 初対面の記者に対する、あまりにも気さくで、親切な対応に驚いた。同時に、私の目は選手たちの力強い動きと躍動感にくぎ付けになった。

 練習が終わると、選手たちへの取材の機会をいただいた。本来なら練習が終わって休憩できるはずのギリシャ彫刻たちは、汗で光る肉体をさらしたまま、自分のインタビューの順番をじっと待っていてくれた。

吉田沙保里も伊調馨も単調な練習を地道に繰り返していた

 以降、レスリングが好きになり、オリンピックや世界選手権をはじめ、多くの大会や試合を取材させてもらった。日本男子は脈々と続くメダルの伝統をしっかりと受け渡していき、女子では吉田沙保里や伊調馨が国民的なスターに成長した。

 練習場にも何度も足を運んだ。レスリングの練習は、基礎体力づくりが大きなウェイトを占める。いくら高度なテクニックを持っていても、パワーで圧倒されたら勝負にならない。相手に力負けしないパワーが土台にあって、はじめて技術が生きる。

2005年世界選手権(ハンガリー)。坂本日登美の復活優勝で藤川健治コーチを取材する筆者(右)

 だから、レスリングのトレーニングの多くは地味だ。あれほど才能に恵まれた吉田も伊調も、単調なトレーニングを地道に繰り返していたのが印象に残っている。
 
 誰が強いのか力比べをしようと、古代ギリシャ時代から多くのアスリートがこの競技に取り組んだ。そのために作り上げられた身体の自然な美しさこそが、レスリングの大きな魅力のひとつだと思う。メディアはどうしても勝敗や技術面を取り上げがちだ。レスリングにしかない魅力をもっとアピールできないものかと、取材しながら常々感じていた。

 ところで、世界のスポーツは現在、新型コロナの甚大な影響を受けている。ほとんどの大会や試合は中止になり、東京オリンピックは延期になった。試合がなく、十分な練習もできないアスリートたちは、いま何ができるだろうか。スポーツは社会に、いったい何を提供できるのだろうか。

 コロナ禍が発生する前、日本オリンピック委員会(JOC)の関係者から、こんな言葉を聞いたことがある。「これからの日本のスポーツ界は、サッカー出身者が中心になっていくんじゃないかと思っています」。

スポーツに求められているのは、メダルだけではない

 サッカー界では活躍の場を求めて海外に挑戦する選手が多い。彼らは必死になって現地で語学を勉強し、人脈を築き上げ、国際感覚を身につける。そうしないと海外では生き残っていけないからだ。

 最近、本田圭佑選手(サッカー)やダルビッシュ有選手(大リーグ)ら、海外で実績を上げた選手たちの中から、社会に向けて積極的にメッセージを発信する動きが出てきている。トップアスリートが自らの影響力を使って世の中を変えていこうとする活動は、世界では珍しくない。

日本人の理事が不在となったUWWの総会。今、日本レスリング界に必要なことは語学に精通した国際的な人材の育成。

 日本選手にも、ようやくそうした人材が出始めたのだ。中国のリーグで活躍した卓球の福原愛さんは、流ちょうな中国語を生かして中国や台湾と日本との橋渡し役を果たしている。これもスポーツの役割の一つだろう。

 レスリングは西欧や米国だけでなく、ハンガリーやルーマニアなどの東欧諸国、アゼルバイジャンやジョージアといった旧ソ連の国々でも盛んだ。中東のイランでも絶大な人気を誇っている。もしロシア語やペルシャ語を駆使してこうした国々との橋渡しができる日本選手が現れれば、社会に大きな貢献ができるのではないか。

 レスリング関係者から「マイナースポーツはメダルを獲って注目を集めないと、生き残れない」という話を聞くことがある。その考えはよく理解できるし、それが現実だと思う。だけど、時代は変わり始めている。スポーツやアスリートに求められるものは、メダルだけではなくなってきている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、登坂絵莉選手や吉田沙保里さんらはSNSに動画を投稿してメッセージを伝えている。いまこそ、こうした動きを広げるチャンスだ。レスリングならではの魅力や世界的つながりを、社会に生かす手はないだろうか。レスリングには、大きな可能性が広がっていると思う。

柴田真宏(しばた・まさひろ) 1970年生まれ、福岡県出身。元朝日新聞記者。1997年に入社、スポーツを中心に取材し、ブラジル特派員やスポーツ部デスクを務めた。レスリングは2005年から取材を始め、2008年北京オリンピックや2016年リオデジャネイロ・オリンピックオリンピックのほか、アジア大会や世界選手権でも選手たちの活躍を追った。

担当記者が見たレスリング

■2020年5月9日: もっと増やせないか、「フォール勝ち」…粟野仁雄(ジャーナリスト)

■2020年5月2日: 閉会式で見たい、困難を乗り越えた選手の満面の笑みを!…矢内由美子(フリーライター)

7.17~19全国高校生グレコローマン選手権(和歌山)中止のお知らせ

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令和2年5月15日

選手・関係者 各位

公益財団法人日本レスリング協会
実 行 委 員 会

令和2年度全国高校生グレコローマン選手権大会「中止」のお知らせ

 平素より、本協会の諸事業につきましては、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、本協会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、本年7月に開催する標記大会を「中止」することとなりましたので、お知らせいたします。

 皆様のご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

(大会中止)
大会名:令和2年度全国高校生グレコローマン・レスリング選手権大会
期 間:令和2年7月17日(金)~7月19日(日)
場 所:和歌山ビックホエール


ブルガリアの男女ナショナル・チームが練習再開

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復活を目指すブルガリアを牽引する2018年女子62kg級世界チャンピオンのタイベ・ユセイン。同国はいち早く練習を再開した

 ブルガリア・レスリング協会のホームページは、新型コロナウィルスの感染拡大によって活動を中断していた同国のナショナルチームが5月13日、山岳地域のベルメケンで約2ヶ月ぶりに練習を再開したことを報じた。陰性と診断された3スタイルの32選手が参加した。

 世界レスリング連盟(UWW)の全加盟国が動向を公表しているわけではなく、各国の練習状況は把握し切れないが、多くの国が活動停止を報じている。ナショナルチームとしての練習再開が報じられたのは初と思われる。

 宿泊部屋はすべてシングルルーム。3人の医師が帯同して健康管理にあたっているという。「トレーニングは予定通りに行われている」との記述があるが、スパーリングなど身体接触のある練習が行われているかどうかは不明。

 ベルメケンは標高2000メートルの高地。2007年3月には大会出場で遠征した男子フリースタイル・チームが現地チームの合宿に加わって練習している(関連記事)。

 オリンピックで16個の金メダルを獲得(男子のみ)しているブルガリアだが、昨年の世界選手権では女子62kg級の1階級しかオリンピック出場枠を手にできないなど最近は不振。男子グレコローマンではオリンピックV2のアルメン・ナザリアンがコーチとなり、復活を目指している。

【十年一昔、2010年思い出の動画(5)】米満達弘が強さ見せ、世界への再挑戦を決める…世界選手権代表決定プレーオフ(男女)/グラップリング・エキシビション

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 2010年の世界選手権代表を決めるプレーオフ(前年12月の全日本選手権と優勝選手が違った場合のみ)は、現在と違い、全日本選手権の各日の全試合終了後に行われた。そのため、場合によっては決勝とプレーオフが同じ顔合わせとなり、壮絶な闘いが2試合連続で展開された。

 そうした状況の中でも強さを発揮したのが、2年後にオリンピック王者に輝くことになる米満達弘。オリンピック2度出場で全日本王者でもある池松和彦との連戦を、ともにピリオドスコア2-0で勝利。負傷による全日本選手権欠場のブランクを感じさせない復調を見せ、世界一への道を歩み始めた。

 レスリングのスタイルとして認定され、普及を目指していたグラップリングとパンクラチオンの紹介を兼ねた模範演技が公開された。


2010年世界選手権代表決定プレーオフ(5月1~3日、東京・代々木競技場第2体育館)

※明治杯全日本選抜選手権決勝のあと、前年の全日本選手権と優勝者が違った階級のみ実施

【男子フリースタイル55kg級】《関連記事》
稲葉泰弘(警視庁)○[2-1(0-2,1-0,3B-3)]●湯元進一(自衛隊)


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松本篤史(ALSOK綜合警備保障)○[2-0(1-0,3-0)]●松本真也(警視庁)


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【記録】初出場での“最年長”は三宅靖志の「32歳」…オリンピック・日本代表選手

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1996年アトランタ大会に、32歳でオリンピック初出場した三宅靖志

 前回、オリンピック日本代表選手の年少記録とともに年長記録をお届けした(クリック)。初出場選手に限っての年齢でも、日本でレスリングが行われる前の1928年アムステルダム大会に派遣された柔道家の新免伊助の「38歳9ヶ月7日」が最年長となるが、1996年アトランタ大会に出場した三宅靖志の「32歳4ヶ月24日」が日本レスリング界の実質的な最年長と言えよう。

 高校時代に柔道選手だった三宅は、東海大に進んでからレスリングを始め、8度目の出場となった1993年全日本選手権を「29歳9ヶ月27日」で初制覇。これは史上3位の遅咲き記録。1994・95年に連続で世界選手権に出場して実力をつけ、国内とアジアの予選を勝ち抜いてオリンピック出場を手にした。

 女子では、2012年ロンドン大会に出場した小原日登美の「31歳7ヶ月4日」が初出場の最年長記録。見事に金メダルを獲得した。小原を超える遅咲きチャンピオンは生まれるか。男子の初出場初優勝の最年長は、1968年メキシコ大会の金子正明で「28歳3ヶ月9日」だ。

 1984年ロサンゼルス大会では、長島偉之が「31歳2ヶ月13日」で、江藤正基が「30歳4ヶ月6日」で、ともに決勝に進んだが、惜しくも銀メダルに終わった。

 上位20人のうち、9人が自衛隊の選手。「輝き切れなかった逸材」を、レスリングに専念できる環境下で時間をかけて磨いた結果と言えよう。

 初出場オリンピアンの年長選手は下記の通り(その階級の1回戦が行われた日の年齢)。


オリンピック初出場の年長日本選手

No. 選 手 名 年  齢 大会年 階   級
1 新免 伊助 38歳9ヶ月7日 1928年 男子フリースタイル66kg級
2 三宅 靖志 32歳4ヶ月24日 1996年 男子グレコローマン68kg級
3 藤田 芳弘 32歳3ヶ月20日 1984年 男子グレコローマン100kg級
4 小原日登美 31歳7ヶ月4日 2012年 女 子 48kg級
5 長島 偉之 31歳2ヶ月13日 1984年 男子フリースタイル82kg級
6 元木 康年 30歳9ヶ月1日 2000年 男子グレコローマン63kg級
7 江藤 正基 30歳5ヶ月6日 1984年 男子グレコローマン57kg級
8 藤村 義 30歳4ヶ月10日 2012年 男子グレコローマン66kg級
9 加瀬 清 29歳7ヶ月0日 1932年 男子グレコローマン61kg級
10 菅 芳松  29歳6ヶ月18日 1976年 男子グレコローマン57kg級
11 内藤 克俊 29歳4ヶ月11日 1924年 男子グレコローマン62kg級
12 西見 健吉 29歳2ヶ月23日 1996年 男子グレコローマン57kg級
13 井上 智裕 29歳0ヶ月30日 2016年 男子グレコローマン66kg級
14 小谷 澄之 28歳11ヶ月29日 1932年 男子フリースタイル79kg級
15 中浦 章 28歳11ヶ月13日 1964年 男子グレコローマン97kg級
16 森  巧 28歳9ヶ月21日 1992年 男子グレコローマン68kg級
17 笹山 秀雄 28歳6ヶ月23日 1996年 男子フリースタイル52kg級
18 秋山 安成 28歳4ヶ月9日 1976年 男子グレコローマン100kg級
19 金子 正明  28歳3ヶ月9日 1968年 男子フリースタイル63kg級
20 栄 和人 28歳3ヶ月8日 1988年 男子フリースタイル62kg級

【十年一昔、2010年思い出の動画(6)】世界王者・太田忍のグレコローマン初の全国制覇大会…2010年全国高校生グレコローマン選手権

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 2010年の全国高校生グレコローマン選手権には、のちに世界チャンピオンに輝く選手が出場していた。フリースタイルで中学時代に2度の全国王者に輝いた太田忍(青森・倉石中~山口・柳井学園高)が、グレコローマンの全国大会に初出場し、決勝までの全6試合を2試合のフォール勝ちを含めて圧勝優勝。グレコローマンのキャリアをスタートさせた。

 現在の必殺技「がぶり返し」は、この頃から使っていたでしょうか…。グレコローマン世界王者の“源流”とも言える試合ほかをお届けする。

 60kg級では、のちにフリースタイル61kg級で世界5位にまで駆け上がった鴨居正和(香川・香川中央高)が優勝。グレコローマンでも強さを発揮した。


2010年全国高校生グレコローマン選手権(8月17~19日、大阪・堺市金岡公園体育館)

 【50kg級・決勝】
山崎拓馬(青=静岡・飛龍)○[2-0(1-0,2-0]●香川智彦(奈良・添上)


 【55kg級・決勝】
太田忍(青=山口・柳井学園)○[2-04-2,TF7-0=1:51)]●岡本祥八(佐賀・鹿島実)


 【60kg級・決勝】
鴨居正和(青=香川・香川中央)○[2-01-0、2-1)]●雨宮隆二(山梨・韮崎工)


 【66kg級・決勝】
亀井駿斗(赤=千葉・野田中央)○[2-11-0,0-5,1-0)]●金光輝明(兵庫・育英)


 【84kg級・決勝】
笹川久志(青=新潟・白根)○[2-10-2,2-0,2-0)]●与那嶺竜太(沖縄・浦添工)


【96kg級・決勝】
志喜屋正明(青=沖縄・浦添工)○[2-12-4,2-0,1-0)]●山田圭史(愛知・星城)

 


【120kg級・決勝】
前川勝利(青=茨城・霞ヶ浦)○[2-01-0,5-0)]●宇野信之(島根・隠岐島前)

2020年度 日本レスリング協会・個人登録/・登録者数=5月17日現在

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 4月15日から始まったWebによる日本協会への個人登録申請の会員区分別と都道府県別の登録者数は下記の通り。《pdfファイル》


会員区分別・登録申請者数(単位:人)

    登録完了者 未登録者数
1 学校・社会人等の代表者 213 67
2 競技者(社会人・マスターズ) 185
3 役員(都道府県協会) 105
4 役員(審判・専門委員) 51
5 役員(傘下団体) 32
6 賛助会員(OB/OG会員も含む) 5
7 大学生 544 42
8 高校生 776 44
9 中学生 238 0
2,149 153
※入金が完了すれば登録番号(登録証)が発行されます  
※コンビニ決済は登録日+7 日後が支払期限です。  
   支払が完了しないと会員登録申請は無効になります。  

 

 

 

 

 

 


都道府県別・Best5(単位:人)

    登録完了者
1 神奈川県 238
2 東京都 225
3 愛知県 146
4 福岡県 130
5 大阪府 123
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